STAGE 2 ~憤怒~

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そして現在……。 俺たちはギートの町のほぼ中央にある居酒屋兼宿屋の白熊亭で、 何をするわけでもなくただのんべんだらりんとしているのだ。 貯金もあと残りわずかになり、 この宿に泊まれるのもあと2、3日という火の車一歩手前の状態……。 それもそのはずである。 近頃、めっきりトレジャーハントに成功していないからだ。 ある時はガセの情報を掴まされて空振り……。 また、ある時はお宝一歩手前で強力なイーデルに阻まれ、あえなく退却……。 と、まぁこんな具合だ。 また、旅先で出逢う村人から依頼を受けるような時も稀にあるが、 その報酬といったら知れたものだ。 生活費のほんのわずかな足しにしかならない。 まぁ人助けにはなるし、それに依頼人の喜ぶ顔を見れば、 それまでの苦労は吹き飛んでしまうというものだ。 だから、お礼うんぬんについてはオマケのように考えている。
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