STAGE 2 ~憤怒~

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「おっはよ~!!!」 白熊亭の食堂に入るなり、とびっきり元気な挨拶が飛んできた。 さらさらの赤毛にブルーアイの持ち主。 シルビアその人だ。 俺が遅れたことに対して怒っていると思ったけど、 そうでもなさそうなのでひとまず安心。 「あぁ、おはよう」 抑揚のない声で俺も挨拶をして、 4人用テーブルに1人でぽつんと座っているシルビアの対面に腰をおろした。 もうすでに、俺たち3人分の料理がテーブルに並べられている。 メインディッシュは牛肉の角切りステーキ。 その隣にはほんの気持ち程度のポテトサラダ。 さらに、焼きたてのクロワッサンとミルクが添えられている。
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