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そういえば、昔父親に言う時もそうだったかもしれない。
親しい相手に挨拶する時に限って、
恥ずかしくて照れてしまうコンプレックスが、俺にはあるようだ。
「あれ、ノーディはまだなのか?」
食堂内を見渡すと、ノーディの姿はなかった。
シルビアの他には、
黙々と目の前の料理を平らげている、屈強そうな男が隣の席に1人いるだけだ。
見るからに冒険者という風貌で、腰にはハンドアックス。
筋骨隆々としたその筋肉は、
まさに『俺はファイターである』ということを出張していた。
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