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「そうか」
軽い返事をした後、
俺はいつものように愛用の煙草に火をつけた。
おそらくその交渉は、短時間で終わるものではないはずだ。
のんびりと待つことにしよう。
それから悠々と30分が経過した後……。
「よう! 待ったか!?」
という大声と共に、
勢いよく食堂のドアが開かれ、青いバンダナをした男が現れた。
ノーディだ。
ヒョロヒョロっとした体型で頭にはバンダナ、
腰にはダガーを装着したその格好はまさに盗賊そのもの。
「シルビア、クリス! 聞いてくれ。
おいらの懸命かつ巧妙な説得のおかげで、あと数十日はここに泊まれるようになったぞ!!!」
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