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「あたしたちは、最初のうちはウルという村にある民家の馬小屋を借りて寝泊まりしていたの。
でも、いつまでもそんなことをしていられないでしょ?
冒険にも出られないし、何より惨めだしさ。
そこで、俺に良い考えがあるっ! って、張り切ってどこかに消えたのがノーディだったのよね。
あたしは白馬の王子様を待つような気持ちで馬小屋で待ってたわ。キャルと一緒にね」
シルビアはそこで少し間を置き、はぁーっと深い溜息を吐いた。
「それで?」
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