プロローグ

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王子はあんまり喋るタイプじゃないから安心なんだけど、 その答案用紙をどうするつもりなのか、それが気になった。 今声掛けて返してもらう、やはりこれがベストか。 校舎の隅に隠れていたあたしは返してもらう為一歩踏みだそうとしたその時、 王子が口を開いた。
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