0人が本棚に入れています
本棚に追加
熱いシャワーを浴び、用意されていたトランクスとシャツを着て浴室を後にした。
「コーヒー飲むんでしょ?」
「あぁ頼むよ」
見晴らしのよいバルコニーとは名ばかりの、ビルに囲まれたベランダに出てタバコに火をつけた
「ふぅ、朝日が目にしみるぜ」
しかし朝日は見えることもなく、テレビからはウキウキさせるグラサンの人が喋っていた。
「コーヒー出来たよ~」
「あぁ、今行くよ」
バルコニーとは名ばかりのベランダから一歩で
書斎兼、寝室兼、食堂兼…部屋に着いた。
どん!とアグラをかいてコーヒーをすすった。
「お味はどうですか?」
「う~ん、いつもより苦めだな」
「豆変えたね?」
「インスタントだし。」
俺は聞こえなかったふりをして彼女の顔を眺めた。
最初のコメントを投稿しよう!