○○がいた

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熱いシャワーを浴び、用意されていたトランクスとシャツを着て浴室を後にした。 「コーヒー飲むんでしょ?」 「あぁ頼むよ」 見晴らしのよいバルコニーとは名ばかりの、ビルに囲まれたベランダに出てタバコに火をつけた 「ふぅ、朝日が目にしみるぜ」 しかし朝日は見えることもなく、テレビからはウキウキさせるグラサンの人が喋っていた。 「コーヒー出来たよ~」 「あぁ、今行くよ」 バルコニーとは名ばかりのベランダから一歩で 書斎兼、寝室兼、食堂兼…部屋に着いた。 どん!とアグラをかいてコーヒーをすすった。 「お味はどうですか?」 「う~ん、いつもより苦めだな」 「豆変えたね?」 「インスタントだし。」 俺は聞こえなかったふりをして彼女の顔を眺めた。
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