○○がいた

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美香が焼いてくれた食パンを胃に詰め込み、たばこに火をつけた。 目の前にはノーメイクでラフな格好をした可愛いらしい女性。 この女性は俺をどう思っているんだ? 俺に憎まれ口をたたくがどうなんだ? まぁ俺もクールに憎まれ口をたたくが‥美香には多少なりとも好意を抱いている。 しかしこの好意が美香に伝わっているかは定かではない。 「なによ?」 「なにがよ?」 「みかの事見てまたなにか考えてるでしょ?」 無意識でまた美香の顔を見入ってたみたいだ 「美香‥」 「なにさ?」 「俺の名前を言ってみろ」 「‥颯斗でしょ?」 「美香は‥はやとが好きなのか?」 「はぁ?」 「答えてみなさい」 「あんた寝起きから気持ちが悪い」 「それが本心か?!」 「たたくよ?」 ‥すぐ手をあげようとする。 俺が女で涙もろくなくてよかったと感じて欲しいな。 だが美香はいつも優しく、ペシペシとたたいてくる。それがいつも可愛らしく思える。 「ちゃんと答えなさい」 「じゃあ、はやとはみかの事好きなの?」 「それは秘密だな」
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