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「お?よく言った!さすが健介」
広瀬が、三島健介(みしまけんすけ)の肩を叩く。この中で一番背の高い男子だ。広瀬は見上げている。
ルイスといい勝負だ。
目はスパッと切ったような一重で、サッカー部のキャプテンをしている。頭が良く、俺様な一面を見せる時がある男子だ。
「広瀬は頭が悪いから、感情だけで行動しそうで、危ないからな」
「頭とか関係ないだろ!」
「はいはい。広瀬の頭の悪さは置いといて、これで全員?」
「お前なぁ…!」
広瀬が有紀に楯突いたがそれを無視し、有紀が最後の確認をする。
「………」
残った男子たちは有紀から目をそらし、俯く。
「…分かった。じゃあここを守って」
そういうと、15人の女子たちを探すメンバーは、集まり、円になる。
「男子が広瀬、上田君、高橋君、三島君の4人。女子が佳奈とあずを除いた7人だね。
全部で11人か…」
「ホント、4組の男子は腰抜けばっかだね!女子の方が多いなんて!」
早夏が冗談っぽく言った。
「やれやれ、女は強いって本当だったんだねー」
彩ちゃんが呆れたように笑った。
「男子なんかほっとこ!」
早希が聞こえるように言った。
残った男子たちは気まずそうだ。
「さあ、計画を立てよう!」
有紀が切り替えた。
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