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ベロベロベロベロ
むぅ…何?
この生暖かい湿った舌っぽいの………
……………舌?
舌ぁ!!!???
寝ぼけた頭が一気に覚醒し、目をかっ開いた。
グルルルル…
ベロベロベロ
緑の鱗と刺に覆われた身体に斑模様のある翼膜。
……リアル・リオレ〇アに顔を舐め回されてました。
リオレ〇アってか、それに前足をつけて、頭には大きな角が一本生えてる感じだけど。
初見がいきなりこんなにどアップだと、いくらドラゴン好きでもね、
正直、ちびっちゃいそうです!!
えっと…とりあえず、今私どんな状況なのかな?
横たわっている場所は、枯れ葉や枝を集めた、いかにも"巣"という雰囲気を醸し出してる中心で、周りには80㎝ぐらいの高さの卵が2つあった。
……成る程。
どうして此処に居るかは分からないけど……
「此処は君の巣なんだね?
卵があるけど、私は居ていいの?」
舐めるのを止め、擦り寄ってくるドラゴンに問い掛ける。
はたから見たら、正気の沙汰じゃないと思われそうだけど……
だって可愛いんだもん!!
刺や角が痛いけど。
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