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フラグ発生というハプニングは忘れさる事にして、追い付いたギルドマスターの後を素直に着いて行く。
ああ…何が起きるんだろ？
大体、何で登録用紙の詳細を言っただけで、ギルドマスターが出て来るの？
ｶﾞﾁｬｯ
「あ、有難うございます。」
おお！ギルドマスター自らが扉を開けてレディーファーストしてくれた。
おじ様素敵です、なんてジェントルメン！
部屋に入ると、何故か部屋のど真ん中に柩があった。
「その柩が貴女を此処へ呼んだ理由です。」
ギルドマスターが膝を付き、柩の蓋を開ける。
そこには、漆黒の長い髪に黒紫のヘッドドレス、それと同色のワンピースドレスを着た、12、3歳ぐらいの綺麗な女の子が眠っていた。
…んん？この子…
「人形？」
「その通りです。よく分かりましたね。
彼女は《聖霊人形－ｴﾚﾒﾝﾄﾄﾞｰﾙ－》。
大アルカナ13番の"死神"を司っています。」
《聖霊人形－ｴﾚﾒﾝﾄﾄﾞｰﾙ－》…とある大人形師が創り上げた、聖霊が宿りし人形。
詳細は不明。
大アルカナシリーズとして、全22体の《聖霊人形》が存在するだろうと言われている…らしい。
「…そんな希少で貴重な彼女を、私にどうしろとおっしゃるのですか？」
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