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興味深い。
その理由は、数々のお宝が鎮座
する場所というのもあるが、ただ
お宝がある訳ではない。
お宝全てに、曰くがついている
のだ。その曰くに共通するのは、
なんと神話。つまり神話時代の
ものか、或いは神話に準えて
つくられたお宝なのだ。
そして―――――
「………ここ?随分と気味が悪い
わね」
「なんつーか……空気が汚ぇ
感じがするんだな」
「あまり声を出すな、これから
盗みに入るんだからな」
「へいへい…クロウは真面目
だなぁ」
目的地についた。それはアメリカ
東海岸に並ぶ名門大学の一つ、
ミスカトニック大学だ。
しかし、名門といえど謎が多い。
教員、生徒数、など不明な点が
多すぎるのだ。
辛うじて得られたのは、依頼主
からもらった書面と共に封筒に
入っていた、大学の詳細な地図
だけだった。
依頼人によると、地図に示された
赤い丸、その中心にある赤い点。
そこに、ターゲットがある
らしいのだが………。
「……時間だ、作戦を決行する」
「「了解!」」
「……アーミティッジ博士、
奴らが来たようですが」
一方、ミスカトニック大学内
某所。
「なに、心配はいらんよ…私が
見込んだんだ、成功して
もらわないとな」
「…博士が宜しいのなら、
構いませんが」
「……皆の衆、よう聞け。
これより奴らを迎える………
全員配置につけぃ!」
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