第三章 学校生活
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起き上がった顔は、また無表情に戻っていて。 優姫はそのまま屋上を後にした。 …その手に、大事そうに空の弁当包みを抱えながら。 授業が始まっている時間に優姫が廊下を歩いていても、注意する者は居ない。 幾つもの授業中の教室の前を通り過ぎ、いつもの教室の前へ辿り着く。 がらりと音を立ててドアを開け、己の席へ歩く優姫を視認する者さえいない。 優姫は、何をしてもその存在さえ認めて貰えないのだった。
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