30人が本棚に入れています
本棚に追加
どうして良いか分からず入り口付近に立っていると、一番前に出て来た背の高い、不良風の男の人がニコニコ笑いながら聞いてきた。
「背、小さ!え、何?入居希望者?マジで?何か訳ありとかそんな感じ?」
返事をしないのは悪いかと思い口を開こうとするのだが、なかなか話すタイミングをくれない。
それで困っていると、先程のヤスさんが私の後ろから言った。
「健二、うるさい。黙れ」
空気が悪くなってしまうのではと心配したが、いつもの事なのか、皆当たり前の如く無視してそれぞれの席へ着いた。
健二さんもぶつぶつ言いながらも、女の人と並んで座った。
最初のコメントを投稿しよう!