第一章 部屋探し

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「仕方ねえ、俺が三番目だ!俺は関健二。ケンジもしくはケンって呼んでな、さん付け禁止で。ブラックカウンズっていう族の総長だぜ!よろしくな」 至近距離でがばりと頭を下げられ、私の視界一面にケンの赤髪が入る。 私はいったん体をのけ反らせて赤い髪を避け、ケンが身体を起こしたタイミングを見計らって尋ねた。 「ブラックカウンズって、セイさ…セイのレッドカウンズと関係あるんですか?」 私の言葉を聞き、セイとケンは顔を合わせてニヤリと笑った。 二人でひとしきり笑うと、セイが口を開いた。 「あのな、ウチらダブルカウンズの創始者が恋人同士だったんだって。それで、お揃いの名前にしたんだってさ」 「え…それでは、セイとケンは付き合ってらっしゃるんですか?」 「「ありえない!」」 普通に思った事を口にしたら、二人に恐ろしい顔で睨まれた。
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