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「仕方ねえ、俺が三番目だ!俺は関健二。ケンジもしくはケンって呼んでな、さん付け禁止で。ブラックカウンズっていう族の総長だぜ!よろしくな」
至近距離でがばりと頭を下げられ、私の視界一面にケンの赤髪が入る。
私はいったん体をのけ反らせて赤い髪を避け、ケンが身体を起こしたタイミングを見計らって尋ねた。
「ブラックカウンズって、セイさ…セイのレッドカウンズと関係あるんですか?」
私の言葉を聞き、セイとケンは顔を合わせてニヤリと笑った。
二人でひとしきり笑うと、セイが口を開いた。
「あのな、ウチらダブルカウンズの創始者が恋人同士だったんだって。それで、お揃いの名前にしたんだってさ」
「え…それでは、セイとケンは付き合ってらっしゃるんですか?」
「「ありえない!」」
普通に思った事を口にしたら、二人に恐ろしい顔で睨まれた。
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