第二章 一人暮らし

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生活の場となる部屋が決まった。 龍兄と宮ちゃんの間の部屋が空いていたので、そこに入る事になったのだ。 「お隣り同士、よろしくね。何か困った事があったら言って頂戴!お姉さんが何とかしてあげるから」 「お前が隣か。たまに煩いかもしれんが、許せ。俺が居ない時はゴミ出し頼むな。ま、何かあったらいつでも来いよ。客とか来てても気にするな」 二人は暖かい言葉を掛け、歓迎してくれた。 そして、荷物は何もないと言った私に、このアパートの住人達は様々な物をプレゼントしてくれた。 ヤスはベッドや寝具、セイは大量の洋服、ケンは使わなくなった洋服箪笥、宮ちゃんは私の部屋中に沢山の小物を設置してくれた。 何よりも以外だったのが、龍兄がくれた大量の時計だった。 本人いわく、時計好きで集めていたら煩くなり過ぎたそうだ。
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