第二章 一人暮らし

3/13
前へ
/110ページ
次へ
一から全て買い直しだと思っていたし、まさか引っ越し祝いにこんな物をくれるとは考えてもいなかったので、私はとても驚いた。 「あ…ありがとうございます!」 心からお礼を言うと、自然と笑みが零れた。 「ユキ、敬語やめろ」 ヤスが無表情のまま私に言った。 初めは怖いと思ったこの顔だが、よく見ると優しい目をしている事が解る。 ヤスは表情には出さないが、ここの住人達をとても大切にしているのだろう。
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加