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「……で、ユキの情報は掴めたか?」
言葉を発するのは龍。
先程の優しげな顔とは違って、赤子が泣き出しそうな厳めしい顔をしていた。
そんな龍が座るソファーを取り囲む様に立っているアパートの住人も、また真面目な顔をしていた。
「…駄目だ。ブロックが固過ぎて何も得られない」
龍の向かいに座ってパソコンを扱っていたヤスは、顔をあげて龍を見遣る。
「どうする?ユキの情報は俺では掴めない。何も分からないとなると……危険だ」
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