第二章 一人暮らし

6/13
前へ
/110ページ
次へ
「……で、ユキの情報は掴めたか?」 言葉を発するのは龍。 先程の優しげな顔とは違って、赤子が泣き出しそうな厳めしい顔をしていた。 そんな龍が座るソファーを取り囲む様に立っているアパートの住人も、また真面目な顔をしていた。 「…駄目だ。ブロックが固過ぎて何も得られない」 龍の向かいに座ってパソコンを扱っていたヤスは、顔をあげて龍を見遣る。 「どうする?ユキの情報は俺では掴めない。何も分からないとなると……危険だ」
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加