1092人が本棚に入れています
本棚に追加
「先輩…、あったかいデス」
身体全体を預け、頬をピタリとオレの胸に当てて微笑んでるヒカルに、“もうひとりのオレ”もいちいち反応してしまう。
ヒカルの様子を見ながら身体のあちこちに優しくキスをし、徐々にペースを上げた。
行為に集中すると、さっきまで恥ずかしがってたのが嘘のようにオレに全てを預けてくれる。そのギャップのいやらしさにオレの視覚と聴覚を通して、脳まで蕩けさせるんだ…。
こんな姿、他のヤツには絶対見せたくない。一生オレだけ知ってればいいとさえ思う。なんか…、独占欲むき出しだな。オレ。
そんなことを考えながら、ヒカルを強く、深く抱く。すると、お互い一度目のピークがやってきて、やがて果てた。
二人で一緒に達した後は、ヒカルが肩で息をしながらぐったりしてしまう。前は浅かったのに、いつの間にか深くイクようになってしまった。まぁ、そのほうがオレとしては男冥利に尽きるっつーか…。結構嬉しいんだけど。
腕枕をしながら、まだ力が入らないヒカルをぎゅっと抱きしめる。オレは後戯も大事にしていて、こうしてまったりと過ごすのも好きなんだ。モチロン、それは好きな子限定だけど。
「先輩…。アタシ、ちゃんと謝らないと……」
最初のコメントを投稿しよう!