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「なぁ……、ヒカル」
「ん?」
「・・・縛っていい?」
オレの爆弾発言にヒカルはビックリして目をパチクリさせた。オレはフフンと鼻で笑うとベッドから一度出て、軽く服を羽織る。ダウンジャケットのポケットから小さな箱を取り出し、またベッドに戻ってから「これ、開けてみ?」とヒカルに手渡した。
「何ですか??」
そう言って受け取ると、ヒカルはリボンを解き、嬉しそうに包み紙を開く。小さな箱の蓋を開けると、「あ…っ」と小さく声を漏らし、オレの顔を見た。
「すっごく素敵です!!!ってか、これ……。もしかして先輩とペアですか?」
視線はオレの首元に釘付けだ。そう・・・。オレは一足先にヒカルとペアのネックレスをしていた。
「わーー…、めっちゃ嬉しいです!アリガトウゴザイマス」
ヒカルはそう言いながら、すごく嬉しそうな顔で手にとってじっくりとネックレスを見た。
「あっ…これ、何か書いてある。with you forever?」
「うん…。“ずっと一緒”ってコト。・・・だから言ったろ?“縛っていい?”って。なんかこれって…、愛の鎖を下げてるようなもんだもんな」
オレはヒカルをじっと見つめた。
「離れてても、ずっと一緒。オレ以外のオトコに告白されても、絶対目移りすんなよ?ずーっとオレだけ見てろ」
そう言って、くしゃっとヒカルの髪を撫でた。
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