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「…ネックレス、貸してみ」
オレはネックレスを受け取ると、ヒカルにつけてあげた。嬉しそうに微笑む顔に優しく何度もキスを落としていって…。その後またヒカルを何度も抱いた。
明かりの加減でネックレスがキラリと輝く。きっとお互いこれをつけるたびに、今日のことを想い出すんだろうな……。
「・・・愛してる」
行為の最中に耳元でそう囁くと、ヒカルはぎゅっとオレにしがみついた。まるで“このまま離さないでね”って言ってるみたいに。
その日は結局、抱き合ったあと遅い夕食を食べ、チキンとケーキをほお張りながらクリスマスの雰囲気を味わった。
泡風呂も2人で入れたし、今年はもうやり残したことは無いってくらい充実した1日で、オレは本当に嬉しかったんだ。
*******
次の日の朝、ちょっと遅くに目が覚めたら枕元にプレゼントが置いてあってビックリした。
「先輩、赤鼻のサンタさんが来てましたよ」
すでにキッチリと洋服を着ているヒカルがニコニコ笑いながら言ってる。
「赤鼻はトナカイだろ?サンタが鼻赤かったらただの酔っ払いか風邪でも引いてるんだろ」と突っ込んでやると。
「あ…、そうですよね。間違えたっ!でも、先輩ウマイこと言いますね。サンタの酔っ払いなんて…。風邪はちょっと可哀想ですけど」と大笑いした。
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