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松嶋由梨菜。・・・オレが高1の時ほんの数ヶ月だけ付き合ってた彼女。
当時は同じクラスだったけど、2年からは別々。だからほとんど接点が無かったし、会話だって無かったのに…。いきなりどうしたんだ??
「オマエは?確か2組の大沢と付き合ってたよな??」
2年の時に由梨菜と同じクラスになった大沢と付き合ってたのは風の噂で知っていた。
「あー…、それね。実はこの間別れたんだ……」
由梨菜はちょっと表情を強張らせながら呟いた。
「あ。そうなの?へぇ・・・」
何で?って聞くのも変だしそれ以上はオレも聞かなかった。由梨菜はちょっと突っ込んで聞いて欲しそうな感じのようにも見えたけど。
「そんなことより、真山くん大学決まったんだね。おめでとう」
「あ、ありがと。オマエは進路どうすんの?」
「私は近くの短大を受けるつもりなんだ」
「ふーん…。そっか。じゃ、受験頑張れよ。悪いけど急ぐから。じゃぁな!」
オレはここにいつまでも長居していたくなくて早々に話を切り上げると、足早に校舎を出た。
───すると。
いつもは人目に付かないように学校から少し離れた本屋で待ち合わせてるはずのヒカルが、まだ校内に居たのか一緒に校舎から出てきた。でもオレに見向きもせず横を素通りしてスタスタと歩いていく。
オレは何も言わずに少し距離を保って、後ろからついて行った。
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