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結局興味が涌かなかったので、
ガイドさんが何を喋っていたか､
何処がなんなのかがまるっきり
わからない。
欄はとりあえず、今いる奉行所のある中心地から、五稜郭の周りを
ぐるっと囲んでいる堀の方へと
歩いてみた。
平日なのに、歩いていると
たくさんの人がいる。
流石、観光地。こんな何もない
辺鄙（へんぴ）な場所でも
人はくるんだな、などと思う。
そのすれ違う人々のなかで、
明らかに観光客ではないような
作業服や半纏姿の人がぽつり
ぽつりと何人か混じっていた。
(そーいえばさっき、明日は
函館五稜郭祭りとかって
ガイドさんが言っていたような｡)
多分、祭りの関係者やその準備を
する業者の人なのかもしれない。
道から少し外れた広場には、
着物や洋装を着て、殺陣の練習を
している人たちもいた。
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