第 1 章

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~ エル・ミラドールにて ~ 「ラフィ~。貴方は今どこに行こうとしてるのかなぁ~」 「!?…驚かさないでよ……リリナ」 突然背後から肩を叩かれ反射的に振り返る そこには何か悪巧みをしそうな同じ使用人のリリナ 「ふふふ…今日と言う今日は許さないわよぉ~」 肩をガッチリと掴み変な微笑みをする いゃ、その微笑み 怖いから!! まぁ、背後に忍び寄る気配に気付かなかったのは自分のせいか と思いながら大きくため息を吐いた 更にリリナの手に力がこもる なんて馬鹿力!! 肩が砕けそう 仕事が一段落して休憩時間を与えられた使用人達はしばらく休憩中でそれぞれが自由に休憩時間を満喫している その貴重な時間を利用して抜け出そうと思ってたのに! 「あーら、業と私に聞こえるよぅに お・お・き・な・ため息を吐いたわねぇ~」 顔は優しい微笑み だが、怒り寸前の抑えた声音でリリナがそう言った
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