第 1 章

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「だってそりゃ ため息吐きたくなるわよ…リリナのその優しげな顔は良いとして…その声音が―」 「ん?私の声音が…何~??」 「………」 「…ラフィ、貴方は何を言いたいのかなぁ~」 「……」 「休憩時間が終わったあとって、いっっつも忙しいのよね~ 誰かさんがいっっつもいなくて調度良いタイミングにいなくなるわ どうでも良い時には現れるわ~それはどこの誰なのかなぁ~」 「……………」 もう 無言になるしかなかった 彼女の言ってることも分からない訳でもない 最近自分はある人に会いに行くために都合良く城を抜ける 彼女は私と同じ17歳なのに彼女の方が私よりもしっかりしているので周りから見れば彼女は私のお姉さんに見えるだろう 料理・掃除・礼儀…何もかも上手なリリナ そして使用人なのに王女様以上にしっかり手入れをしている髪の毛 リリナの髪はいつもストレートで肩より少し長めである 夕日のような色をしたオレンジの髪 それに比べて 自分は 髪の手入れなんかそこまで気にしない 跳ねてなければそれでOK~! だから。 自分の髪は淡い色をしたピンク リリナは、 こんな綺麗な色をしてるのに何でもっと手入れしないの?? と いつも言ってくる 自分の他にも綺麗な色をした人魚は沢山いるよ と 言っても リリナは 必ず ラフィも綺麗なんだよ と褒めてくれる リリナから褒められるのが一番うれしいのだがそこまで手入れしようと思わない
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