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「で?…ラフィはいつもどこに行ってるの?」
嘘をつかないでよね? というオーラを全身から出してにっこ~りと黒く微笑むリリナ
遂に言わなくてはならない時がきた
今までずっと秘密にしてきたが今言わないとリリナの手によって半殺しにされるかも知れない
「はぁ、分かった。親友のリリナには散々迷惑かけてきたから教えるよ……
私がいつも行く所はね、り――」
「リリナ―――!!!緊急の仕事が入ったの。ちょっと来て!!!」
今正に言おうとしていた所、リリナを呼ぶ声が聞こえた
声がした方を見ると、遠くからリリナを手招きしている女の使用人がいた
「残念。仕事だよ、リリナ」
「あ~ぁ、あと少しで聞き出せたのにぃ~。仕方ない仕事行ってくるか」
悔しそうに言うとリリナは自分を呼ぶ使用人の元へ急いで行った
「助かった」
リリナが使用人と共に行って見えなくなるとそう呟いた
「さて、ちょっと出遅れたけど…間に合うかな?」
ラフィは今度こそ誰にも見つからないように辺りを警戒しながら素早く城を抜け出す
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