茉莉華という正体

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「ふ、夫婦になるっていうのは、その、ただの家訓で、その……別に嫌い、とか好」    いや、そんな小言になられると聞こえないからぁー残念!  古っ! あっ、つい自分で突っ込んでしまった。   「とにかく、この時間に廊下をただ歩くのは何かと危険だ。屋上に行こう」   「二人きり」    ん?   「誰もいない授業中の屋上」    おやおや?   「発生するフラグ」    いやいや、告白なんて無いから。刀で殺されかけて自分から告白するバカがどこに。   「わ、私の操が奪われ」   「あのー」   「このど変態ー」    なにが優等生だよー。先生達のバカー。  仮面が剥がれたらただの天然のバカじゃないですかー。ウワーン。    でも、泣かない。  だって、   「女の敵ー」    ふう。ほんと、男って不利だよねぇ……
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