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部屋から出ると、食事ルームを探すため歩き始める。
そう言えばフロントの近くに船内図があった気がする。
そこへ向かおう。
俺と海はフロントへ向かう。
フロントに着くと、近くに船内図があった。
そこで食事ルームまでの道を確認し、そこに向かって歩き出す。
その時。
事件は起きた。
「てめぇ誰にぶつかったと思ってんだ!あぁ?」
廊下の先から怒鳴り声が聞こえる。
そちらを見ると、人が沢山集まっていた。
「おい、聞いてんのか!?」
しびれを切らせた不良っぽい男がもう1人の男の胸ぐらを掴む。
もう1人の男がギロリと不良っぽい男を睨んだ。
「なんだその目は?ぶっ殺すぞ!…がはぁ!?」
ドサリとその場に膝をつく不良っぽい男。
一瞬何が起こったかわからなかった。
掴まれていた男が不良っぽい男を冷たい目で見下す。
「て、めぇ…何しやがった…!!」
苦しそうに腹を押さえながら不良っぽい男が言う。
「…………うるさい」
男は一言、静かに言い放つと、不良っぽい男の足が凍りつき始める。
「がぁああ!?何だこりゃあ!?」
不良っぽい男が叫ぶ。
が、その間もどんどん凍りついていく。
遂には全身が凍りついてしまった。
「な…んだよ…あれ…!?」
海が青ざめた顔で言う。
ここに来てから海は青ざめてばかりだ。
「俺に近付くな」
男はそう言うと、後ろを向いて歩き出した。
その瞬間、凍っていた不良っぽい男が崩れていく。
何処からか女の子の叫び声が聞こえた。
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