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「おーい、隼人!またサボりかよ?」
聞き慣れた男の声を聞き、俺はゆっくりと目を開ける。
せっかく太陽の光を浴びながら気持ちよく寝てたと言うのに、本当に気のきかない奴だ。
「海…もう授業は終わったのか?」
「終わったかだと?グラウンドみろグラウンド!サッカー部やら野球部やらが練習してるだろ!?」
俺は屋上から下を見る。
確かにそこではサッカー部などが練習をしていた。
つまり、もう放課後だ。
「あー…ちょっと寝すぎたか?」
「ちょっとじゃねーだろ。ったく、2時間目始まる前から居なかったんだぞ?先生怒ってたぞ!」
「そりゃ悪かったな。んじゃあ帰るか」
「お前、何しに学校に来たんだよ…」
ハァ、と溜め息を吐くのは昔からの知り合い…つまり幼なじみの増岡海(マスオカ ウミ)だ。
海って名前が女っぽいだかで『"ウミ"じゃなくて"カイ"って読むんだ!』とか言ってたこともあったな…。
まぁ、小学校の頃の話だが。
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