起床。

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「じゃあ、行ってきます。」 朝食を食べ、制服に着替えた俺は扉を開けながら振り向き母に言った。 「行ってらっしゃい。」 空は雲一つなくて良い天気だった。これから目指すのは勿論学校じゃなく王様がいる城だ。 八百屋や服屋などが建ち並ぶ通りを抜けると堀を越えた向こうに城の壮大な姿が見えてくる。綺麗な庭はいつも手入れされている。 門番にいる兵士二人に軽く頭を下げると相手も軽く頭を下げてくれた。 どうやら話は行き渡っているらしく、すんなり通してもらえた。そして橋を渡ると大きな門が俺を迎えた。
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