起床。

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アリアハの城に入るのは生まれて初めてで。一生入ることはないと思っていた。 憧れとか…そんなこともなく、ただ別世界だとしか思ったことしかなかった。だけど今はその別世界にいる。 もはや今は俺の住んでいる街と共通の世界だ。 豪華な絨毯が敷いてある通路を歩き、玉の間に向かう。先頭には兵士が一人。 途中に見えたのは掃除に勤しむメイドや軍服を来た上将軍や一般兵士、他には学者も見えた。 そしてどうやら殆ど一本道だった。それに加え階段を二回登ると、他の扉より大きな扉が現れ、言われるまでもなくここが目的地であることが雰囲気で分かった。 「ここが王の間です。どうぞお入り下さい。」 先頭を歩いていた兵士が横に退いた。
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