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学校は山の上にあるから、急な坂道なんていう言葉では足りない位の坂を嫌でも上らなければならず。
ぜーはー言いながら四日ぶりに坂を上り学校についた。
…今なら熱は38度を軽く超えているだろう。軽く、いや重ぉく頭痛もする。
「(くそ、あのばばあ…。老後に小遣いなんてやらないからな)」
と内心愚痴りながら痛む頭を押さえて更に五階に上る。
「(何故最高学年が最上階なんだ。おかしいだろ、もっと敬えよ。下っ端(一年生)が一番上の階でいいだろう)」
とまた内心愚痴りながら階段を上がりきる。
皮肉ながらおかげで鍛えられた足腰。息は上がるが身体の悲鳴はもうない。
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