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やっとたどりついたちょっと久々の教室。
「あ、久しぶりー」
と近所の席の彼が私を見て笑った。
…ちなみに彼は私の彼だったりする。
「…久しぶり」
それだけ答えて鞄を投げ席につく。
「おい、大丈夫かよ?」
なんて心配そうに見てくる彼はとても可愛い。
男のくせに…めちゃくちゃ可愛い。私と交換して欲しい位だ。
「大丈夫、に見える?」
てか、その目は節穴か?と言わんばかりに睨んだ。
…我ながらなんと可愛げのない。
「見えない、ちゃんと治して来いよ」
彼は苦笑する。
「母上が許さんのよ」
私はつんとした態度でそれだけ答えた。
…ほんとはちょっときゅんとしたけれど。
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