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そこには、頭が牛、体が人間の男、まるでミノタウロスのような生物が俺をじっと見ていた
『お前は誰だ?』
俺はその生物に訪ねた
『我が名はゼウス、迷い人の案内人なり』
『迷い人の案内人?、ここは一体どこなんだ?』
『さっき言ったように、ここはあの世ではない、厳密に言えばあの世とお前が生きていた世界のちょうど中間にあたる、【後悔の世界】と呼ばれる世界だ』
『ちょっと待て、【後悔の世界】?ふざけているのか?俺は確かトラックに引かれて…』
『死んだはずだ、とでも言うのか?確かにお前は死んだ、いや、死ぬはずだった。しかし、お前は死ぬ瞬間『後悔』をした、中途半端な己に、またはやり残したことに…』
『…』
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