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そんな蒼介の後ろ姿に蹴りを入れる真似をして、俺はそそくさとトイレへ向かった。
軽く髪の毛を整えお気に入りの香水をふりかけると、鏡の中の自分は気持ち悪いくらいニヤけている。
もうすぐ美衣に会えると思うだけで、嬉しくて嬉しくて顔がニヤけてしょうがない。
美衣と出会う前だって、それなりに楽しく生きてきたつもりだけど、やっぱ好きな女ができると世界がバラ色に変わる。
「さぁて行くか。」
鏡の中でニタついてる自分に声を掛けると、軽い足取りでトイレを出た。
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