Epilogue

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  暇な奴らを嘲笑いながら店を出ようとすると 「広瀬っ!!」 蒼介に呼び止められ、足を止めた。 「なんだよ。」 また小言(こごと)を言われんのかと面倒臭さ全開で振り返ると、意外にも蒼介は真面目な顔してて 「幸せにしてやれよ。」 珍しく真面目な事を言う。 親友に改まってそんな事を言われるとなんだか照れ臭くて、俺は背中を向け歩きだした。 「言われなくてもそのつもりだ。」 黒いドアを開けると チャリリン――…と涼しい音が鳴り、毎日聞いてるはずのその鈴の音が今日はやけに心に響いた。 “RISKY”  
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