3010人が本棚に入れています
本棚に追加
暇な奴らを嘲笑いながら店を出ようとすると
「広瀬っ!!」
蒼介に呼び止められ、足を止めた。
「なんだよ。」
また小言(こごと)を言われんのかと面倒臭さ全開で振り返ると、意外にも蒼介は真面目な顔してて
「幸せにしてやれよ。」
珍しく真面目な事を言う。
親友に改まってそんな事を言われるとなんだか照れ臭くて、俺は背中を向け歩きだした。
「言われなくてもそのつもりだ。」
黒いドアを開けると
チャリリン――…と涼しい音が鳴り、毎日聞いてるはずのその鈴の音が今日はやけに心に響いた。
“RISKY”
最初のコメントを投稿しよう!