29人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
───────
翌日の昼休み。食堂では昨日の出来事で話題が持ち切りになっていた
「しっかし…なんつーフリ方をするんだ?」
「うんうん。中段突きから踵落としして、更に浴びせ蹴りをする様なラッシュだったぞ?」
空手の技で例える汐に、一樹は味噌ラーメンを食べる彼女に「いや、その例えはどうだ?」とツッコむ
「だってさ、何か爽やか過ぎて逆に引いたもん」
「…喋るのは構わないけど、口からマカロニが出てるぞ?」
「や、失礼しました」
マカロニサラダを食べる椿に、一樹がそう言っていると、一人の男子生徒が汐の隣に座った
「やぁ。九条さん」
「ぬおッ!?銀山 秀二!」
A定食[ハンバーグランチ]を持って現れた秀二に驚く汐をヨソに、椿に挨拶する秀二
「ラーメンが好きなんだね?九じょ───」
「どなた様でした?」
((既に他人かーッ!?))
言い切る前に秀二に言う椿に、一樹と汐は揃ってツッコむ
「そ、そんなに予防線を敷かなくても良いじゃ───」
「爽やか過ぎて逆に引く」
.
最初のコメントを投稿しよう!