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「思い悩むこと無いよ。きっとこぶちゃんは黒ちゃんのその優しさをずっと感じてたんやと思うし、それを歌にしたかったんやない?やけど思うように行かん。やけど相方の事うたうのに相方に救いを求めるのも気が引けたんや無いかなって思うけどな。だからそんな顔せんとき。こぶちゃんが余計不安になるよ。それに黒ちゃんが息抜きで外連れ出したりしてあげてたから今のタイミングで倒れたんやと思う。やないともっと思いつめてライブの最中に倒れてたかも。今は側に居ったげて。」
そうマーちゃんに言われた俺は、
「そうですよね。小渕も頑張ってるんやし。俺は相方として支えたげなあかんな。この仕事終わったら小渕の側居ってもいいですか?」
「うん。後は俺らがしとく。」
そう言うてくれた。
俺は急いで仕事終わらして小渕の部屋に向かった。
最後に部屋を出てから3時間もたってた。
起こさんように小渕の体に触れるとまだ熱かった。
俺は向かいのソファに座って小渕の顔を眺めとった。
小渕の頬には涙の跡があった。
それを見た瞬間ふと嬉しなった。
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