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目の前には蟒蛇が二人。
焼いた側から肉を頬張り、大量に買った筈のビールの缶は次々と開けられ飲み干され。
その勢いに圧倒されるだけの僕と三依さんを置き去りにして、テーブルを挟んだ向こう側ではテンションの高い宴会が騒々しく繰り広げられている。
「あ"ー、っくそ!
なんでお前にこんな可愛い彼女が出来て、俺にはこんなガキんちょしかいねーんだよ!」
「ちょっと!
それは幸君に失礼でしょ!?
幾ら幸君がガキんちょだからって、本人目の前にして言うなんて可哀相じゃない!
確かに勉強以外の事は殆ど興味ないし!
てゆーか、こんなに料理上手でアンタこれから洗濯も掃除もやってもらうんでしょ!
むしろママよ!ママ!
それに三依の可愛いさは標準装備なの!
羨ましいでしょ!
羨ましかったらアンタもさっさと彼氏作ってみなさいよね!」
「先月振られたの知ってんだろ!ばーか!ちくしょお!」
「ちょっ恭介!」
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