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. ぱたん。 自室の扉をまた、音を立てない様にゆっくりと閉めて、大きく息を吐く。 思いの外緊張していたのか、心臓が自棄に耳に煩くて、電話をしなければ、と尻ポケットの携帯を探る手が僅かに震えていて。 思わず扉に背を預けて情けなくもへたり込んでしまった。 .
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