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もう3日も会っていない。
駄々をこねるソイツを意識の外側に押しやって、未だ帰らぬ恋人を思う脳裏にふと過ぎった。
その瞬間に、無意識程の自然さで手が携帯に伸びる。
メールか、電話か。
どっちでも良い。
飯も良いや。
幸也に繋がるなら。
会えるなら。
メールは…、直ぐには気付か無いかもしれない。
電話なら…、バイト中だったら鬱陶しいか。
どちらにしても、幸也に繋がったらまず謝ろう。
忙しさにかまけて3日も家を空けていた事を。
謝って、それからどこかで待ち合わせても良い。
幸也は外で食べるのを嫌うからきっと腹を空かせて帰って来る筈。
でも食事の支度をするには遅い時間だから今日位は外でも良いだろう。
顔を見て、話しをして…
「大樹!
店長も風邪っぽくて早上がりするから優斗先輩来るって!
今日、葵がシフト入ってるからレアコンビ見られるよ!」
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