君に、あいたい

３

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「、マジ？」

「本当！ほら！」

ぱくん、と。

突然耳に入った言葉に驚きを隠せず、開きかけた携帯を思わずそのまま閉じてソイツを見返した。

「ね！嘘じゃないって！」

途端、視界にどアップになって現れたのはソイツの携帯。

どうやら問題のメールの着信画面が映し出されているようだが、その距離なんと鼻先２センチ。

見ようたってそう見られるモンじゃない。

「近ぇよ」

「あ、ごめん」

何をそんなにはしゃぐ事があるのかわからないが、とにかく携帯を受け取って、その短いメッセージに目を通す。

確かにそこには
悪いがやっぱり自分も風邪気味だから早退させて貰う、優斗が代わりに入る事になった、慣れてないだろうが葵もいるし気楽にやってくれ
そんな事が書いてあって、嘘じゃなかったと内心頷いて納得する。

「ね？」

「みたい、だな」

同意を求められて俺の袖をしつこく引いていたソイツに頷き返す。

それから、読み終えた携帯を閉じて手渡し返すとソイツが小首を傾げて、それこそ語尾にハートでも付きそうな程軽やかに可愛らしくもう一度誘いの言葉を口にした。

「だから。店、行こうよ」

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