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恭介と話しをしている間、迷惑ばっかりかけて申し訳無いと思いながらも、色んな事を考えた。
最終的には最悪の選択をする事になってしまったけど、やっぱり大樹が好きな事には変わり無い、とか。
此処に至るまでにどんな間違いを犯してこうなってしまったのか、とか。
1時間半で振り返った3年分の思い出。
高々1時間半で振り返れてしまう程の数しかない。
「幸也」
「んー?」
その中で、本当の意味で幸せだった事なんてまた数える程しか無くって。
「幸也、急にどうした?
起きてるか?
箸持ったまま寝るなよ?」
「…起きてるよ…ぉ、」
泣いた事なら数え切れない程あって。
「大丈夫か幸也、こうや?」
「ぅ…ん…」
そして4日前、ついに耐え切れ無くなった僕は恭介に相談…と言うより頼み事をしたんだっけ。
家出するから協力して欲しいって。
あれぇ。
なんだか急に…
暗転。
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