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. 冬が終わり春が来て、2年になっても僕は何も変わる事は無く。 嶋村も相変わらず大勢の仲間に囲まれて学校生活を過ごしていた。 朝近くを通ればおはようと挨拶はするけれど、そうでなければ会話なんてする事もない、教室で楽しそうに騒ぐ嶋村をただ見ているだけ。 そんな毎日も相変わらず。 嶋村を好きだと認識した時に感じていた感情のざわつきも時を経る毎に次第に治まって、時たま凄く近づいてしまった時に酷く息の詰まる様な感覚に陥る位に落ち着いていた。 そしてそのまま時は過ぎ、季節は巡り。 3年の夏、転機は訪れる。 .
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