プロローグ

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「所詮この程度か。」 男は狛犬の首を鷲掴みに掴むと思いっきり力を入れて狛犬の首を握り壊した。 手のひらには疎らに黒い球体の様な物が着いている。 その球体を人差し指の先の一点に集めると、男は神社に向かって、球体を投げつけた。 それほど早くはない球体は、回りの枯れ葉や枝等を巻き込みながら神社の柱にぶつかると、ブラックホールの様に神社を呑み込んで行く。 「鐘ぐらいでよかったんだが、力の調整が難しいな。」 そのまま神社を全て呑み込むと、結果を確認した男はゆっくりと石段を降りて行く間に男は杉が疎らに見える空に叫んだ。 「素晴らしく美しも面白いな世界は!」 そして時間は義春達に戻り、動きだす運命を男は知らない。
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