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「この俺が、今重要なことを言おうとしているのに……。チリーンは……」
完全に竜馬の顔を見た風里は、おもいっきり硬直していた。
「━━━━っ!!!!」
風里は、もはや悲鳴をあげるタイミングを逃し、口をパクパクしながら俺の後ろに逃げてきた。
竜馬は、黒い笑顔のまま風里を追いかけようとしていた。
俺は風里に一回でこピンをしてから、竜馬の方を向いた。
「……で、そのド派手日記帳を持ってきてどうするんだよ?」
俺は、早くその日記帳をしまってもらいたいから、風里と竜馬の遊び(?)を途中で止めた。
竜馬は俺の質問に答えるべく、風里を追いかけるのを後にした。
「そうそう~♪ チリーンのせいで、大切なこと言うの忘れそうになったじゃんか!!」
そう言って風里を見る竜馬。すかさず隠れる風里。
「はぁ~……。早くしろよ。俺のクラスの担任が、そろそろ来そうなんだから……」
「あ、うん。じゃあ、単刀直入に言うけど、俺たちで日記やろうぜ♪」
「……マジで? しかも、その日記帳で……?」
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