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零人がもはや関係無さそうに、挨拶をした瞬間だった。
「ぐはっ!!」
架音に何か衝撃がいった。
「「ん?」」
俺と竜馬は首だけを後ろに向けると、架音の背中にちょうどパンチをきめた翠がたっていた。
「ん? ミド、こんばんは~」
「あ~、会長こんばんは」
呑気に挨拶を交わす聖菜と翠。
翠は架音と同じ中学に通っていたらしい。だから、背中にパンチしようが何しようが、これがこの二人のスキンシップだと俺たちは納得していた。
「ひ、ヒドイよ~、ミド。私が何したって言うんだよ。しかも、まだ何もやってないのに……」
半泣きになりながら、翠に嘆いている架音。
「おはよー。そして、ナイス! ヒスイ!!」
竜馬がようやく退いてくれたので、俺は起き上がり架音を一発叩いた。
「ぐへっ!?」と言う声が聞こえたけど、ほとんど無視。
「おっはよー。ヒスイ♪」
竜馬も架音を無視して、翠に挨拶を交わした。
「昴さんも三美士さんもおっはよー」
そう言いながら翠は、架音をまた殴っていた。
「だから、どうして私に攻撃しながら挨拶するの!?」
翠はそれを聞いて少し考えるフリをして、口を開いた。
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