序章『俺たちで日記やろうぜ❗』

5/14
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
零人がもはや関係無さそうに、挨拶をした瞬間だった。 「ぐはっ!!」 架音に何か衝撃がいった。 「「ん?」」 俺と竜馬は首だけを後ろに向けると、架音の背中にちょうどパンチをきめた翠がたっていた。 「ん? ミド、こんばんは~」 「あ~、会長こんばんは」 呑気に挨拶を交わす聖菜と翠。 翠は架音と同じ中学に通っていたらしい。だから、背中にパンチしようが何しようが、これがこの二人のスキンシップだと俺たちは納得していた。 「ひ、ヒドイよ~、ミド。私が何したって言うんだよ。しかも、まだ何もやってないのに……」 半泣きになりながら、翠に嘆いている架音。 「おはよー。そして、ナイス! ヒスイ!!」 竜馬がようやく退いてくれたので、俺は起き上がり架音を一発叩いた。 「ぐへっ!?」と言う声が聞こえたけど、ほとんど無視。 「おっはよー。ヒスイ♪」 竜馬も架音を無視して、翠に挨拶を交わした。 「昴さんも三美士さんもおっはよー」 そう言いながら翠は、架音をまた殴っていた。 「だから、どうして私に攻撃しながら挨拶するの!?」 翠はそれを聞いて少し考えるフリをして、口を開いた。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!