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「どうして、攻撃をするのかって? 決まってるでしょっ? 常陸の反応が面白いからって」
その瞬間、俺たちは思いっきり笑ってしまった。
「あはは~。確かにそうだね~」
「うんうん。架音を弄ると面白いもんね~」
俺と竜馬は、その答えに納得していた。
「二人ても、納得しないでよ~」
架音は言いながら、俺と竜馬を揺すっていた。
「おはよー」
「あ、おはよーやよい」
「こんばんは~、やよたん」
挨拶をしてきたのは、弥生だった。
俺は、未だに揺すっている架音を軽く蹴った。
「ふぅ~、おはよー弥生」
「軽く目が回ったな……。あ、おはよーやよいさん」
架音の揺すりが止まって、俺と竜馬はようやく互いに挨拶を交わした。
弥生も高校からの知り合いだ。いや、違うか?
実際は、小学校2年までは同じ幼稚園・学校に通ってたんだけどな。
何か親の事情で引っ越したと思ったら、意外と近場だったらしい。
「てかそろそろ一つ目のチャイムが鳴る頃だけど、しーやとふうは全然来ないね~」
「そうだね~。まやは、まだ大丈夫だと思うけど、ふーちゃんはいつも通りギリギリで来るかもね~」
零人と聖菜がまだ来ていない、真夜と風里の話をしていた。
その時、一つ目のチャイムが鳴った。
「そろそろ、しんが来る頃じゃね?」
俺がそう言った時、廊下をポケーとした顔で真夜が歩いてきた。
「あ! まやだぁー」
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