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嬉しいそうに、真夜に近づく聖菜。
真夜も高校からの知り合いだ。というよりも、俺と同じ学校からの付き合いって竜馬しかいないよーな……。
まぁ~………、それはどうでもいいか。
「おっせーよ! バカしーや!!」
「え~!? ヒドイよ、レイ君!」
今度は零人と真夜の小争いがスタートした。
でも、すぐに聖菜が真夜のところへ近づいていった。
「まや~。こんばんは~♪」
聖菜は挨拶をしながら、真夜に抱きついた。
「あわわわわ~。セ、セイちゃん、おはよ~」
真夜は少し恥ずかしそうに、聖菜に挨拶を交わした。
「やっぱり、まやは面白いなぁ~」
「えぇっ!? お、面白いの!!??」
笑いながら言う聖菜。顔を少し赤らめる真夜。
「しーや、何顔赤らめているんだよ!」
そう言いながら零人は、真夜のでこをはたいていた。
真夜は「痛いよ~」と言いながら嘆いていた。
「じゃあ、私たちは先に教室に行ってるから~」
そう言って、翠は架音を引きずりながら教室へと向かっていった。
「あぁ~、もうそんな時間かぁ~。じゃあ、俺たちも戻るか」
「そ、そうだね」
零人と真夜は言いながら、教室に行く準備をしていった。
「そういや、全然来ないね~。しかも、二つ目のチャイムもそろそろ鳴るのに……」
竜馬がそう言った瞬間、職員室方面の廊下からバタバタと走ってくる音がした。
「あっ! あの足音、絶対ふーちゃんだぁ~♪」
俺はその言葉を聞いて、教室の時計を見た。
「あと2分でチャイムが鳴るな……」
俺がそう言った瞬間、『ガタンッ』という音が響いてきた。
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