婦人科デビュー

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 問診表を書いて、待合室でそわそわ。  同じくらいの年頃の女性ばかりいる中で、目立っていたのが学生っぽいカップルでした。  うわー大丈夫かしらこの子たち、と思いながら(かなり余計なお世話です)、名前を呼ばれたので診察室へ。  そこで私は初めて、内診台なるものと遭遇しました。  先生の操作ひとつで回転して足を開いてくれるハイテク内診台が広まっている中、今思えば、そこはローテクな方でした。  台の受け皿に合わせて、自分で足を開かなきゃいけないのです。  え、こんなに開くの?  まる見えじゃん!(でないと診察できないっての)  いやああああ!!  何これ? なんか冷たいの入ってきたー!  と、内心大騒ぎしていた私に、少々きつめのオバサマ先生は「もっと力抜いて!」などと叱咤を飛ばします。  想像していたような痛みこそなかったものの、終わったあとには軽く放心状態になりました……。
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